出会い

こんにちは。マカロニのシェフです。今日は普段お世話になっているシリーズ(シリーズにするのか?笑)として、筑波で『ろばの家』という作家さんの器や道具、厳選された食材などを販売されているお店を経営されている福江ご夫妻、奥様のヨーコさん(ご主人にはまだお会いしてない)。

何年か前に筑波にあるワインインポーター ヴィナイオータさんに遊びに行った際、スタッフの萩野さんにこの後どうするの?と聞かれ、ヴィナイオータの経営する da Dadaでご飯食べさせてくださいとお願いし案内してもらう次いでの寄り道として、萩野さんが『面白い店が出来るから覗きに行きましょう』と言われ案内されたのが『ろばの家』。

まだ作りかけというか開業準備中だったのかな、商品もまだ並んでいないような時でした。

そこにみえたのがヨーコさん。忙しい中にもかかわらず、ものすごい笑顔で迎えていただきました。直感でこの人の選ぶもの 『たぶん俺好きだわ』心の中でそう思いました。

それ以来、豆類をはじめイタリアの大麦小麦やお皿に布巾少しづつですが利用させていただいてます。なんて言うんでしょその人の持つオーラに惹かれ、選ばれた物のもつ存在感やメッセージに惹かれ、少しだけど生活が豊かに感じる 幸せを感じる日々を送らせていただいてます。

前置きが随分と長くなりましたが、そんな彼女のろばレターという手紙の一文にすっごい良いコメントがありましたのでそのまま伝えます。

『ヴィナイオータの造り手たちの中でも群を抜いて、特別に際立つオーラを放っているような人たちのワインに共通する、あの圧倒的な説得力というのは、美味しいという感覚が決して嗜好の問題や経験・知識による物ではないということを教えてくれますよね。お酒も飲めなかったような人がマッサヴェッキアに出会ってワインにのめり込んだり、日本酒の杜氏が何も知らずにヴォドピヴェッツを飲んで雷に打ったような衝撃を受けたとか。よくワインを知的嗜好品だとしてそれを楽しむのにはある程度の素地や教養が必要であると説く人がいますが、彼らのワインを飲んでも同じことが言えるのかどうか…。そのように主張するひとに限って消費者を初心者、セミプロというように経験値で分類しがちですが、何かに感動するのに初心者もプロも関係ないですよね?

どんな世界においても、誰かの心をうつことができるほどの何かを持っているようなモノは、自然にその世界の枠を飛び出して、自由で寛容な存在になれる気がします。百戦錬磨の強者でないとその良さを理解できないような小難しいモノは、あんまり人を感動させられないんじゃないかということです。』

どうでしょう?僕は頷くばかりでした。

映画をみたり、絵をみたり、すばらしい景色に出会ったり、感動するのに経験値なんていりませんよね?

美しいモノをみて涙を流したり、美味しいモノを飲んで(食べて)悶絶したり、難しく考えることなんて全くないですよね。

長々と読みづらい文を書いてしまいましたが、難しいこと考えずに自由で寛容なワインを、リラックスして当店で飲んで頂ければ、僕の自由な料理も!人生楽しんでもらえれば幸いです。

 

 

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